設立趣意書

インターネットをはじめとした情報化が市民生活の一部となった現在、サイバーセキュリティを含む情報セキュリティの重要性は、日ごとに高まっている。

それは、国や企業、団体の活動に留まらず、個人生活にも大きく影響することであり、その対策の一つとして、2016年10月に「情報処理の促進に関する法律」が改正され、「情報処理安全確保支援士」が、新たな国家資格として創設された。

創設から約二年で約18,000名(2019年4月現在)の情報処理安全確保支援士が生まれたが、資格維持のための継続教育にかかる重い義務を果たしても、その活動範囲は個人の域に限られ、情報処理安全確保支援士に課せられた目的の達成には程遠い状態となっている。

この現状を打開し、情報化社会におけるサイバーセキュリティを含む情報セキュリティを取り巻く環境を向上させるため、以下に掲げるものを活動の目的として、情報処理安全確保支援士会を設立する。

 

一、情報処理安全確保支援士のつながりを育み、情報交換と親睦による相互の連携を図る

一、情報処理安全確保支援士が互いに切磋琢磨し、研鑽することができる場作りを支援し、より一層の高度な情報セキュリティ人材の育成に寄与する

一、青少年を始めとした国民への情報セキュリティ教育活動を支援し、将来のセキュリティ人材確保に寄与する

一、諸活動を通じ、情報処理安全確保支援士の知名度と認知度を高め、サイバーセキュリティを含む情報セキュリティの活動領域拡大に寄与する

一、サイバーセキュリティを含む情報セキュリティ人材として培った知識と経験を活かし、身近な地域社会における情報セキュリティ問題への対応を支援し、平和な社会生活の維持に寄与する

一、政府官公庁、関係他団体と積極的に連携を図り、社会全体の情報セキュリティ環境改善に寄与する

 

本会の活動により、情報処理安全確保支援士が活躍できる環境を整えることが日本社会への貢献となることを願い、ここに情報処理安全確保支援士会の設立を宣言する。

 

2019年8月23日
設立発起人代表
情報処理安全確保支援士(登録番号 第000342号)